砂肝で家は建てられない

好物はジャズとポップスと小説と砂肝

Freedom Jazz Dance (Eddie Harris)

Miles Smiles

Miles Smiles

耳がびっくりしたメカニカルな曲

多分この曲はマイルスデイヴィスの演奏で有名になったんじゃないかと思う。作曲者はサックス奏者のエディハリス。 独特のメカニカルな雰囲気のメロディで、しかもフレーズの始まる場所が独特なので、初めて聴いた時は何が起こってるのかよく分からなくて衝撃を受けた。もしこの曲を聴いた事がない人がいたら、予備知識なしで一度聴いてみてから下に貼った楽譜を見て欲しい。


Miles Davis - Freedom Jazz Dance

↑曲の動画

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↑実際の楽譜ではこんな感じ。 譜面で見るとなんてことはないけれど、予備知識なしでは何がなんだか分からないと思う。

初めて聴いた時の驚き

楽譜を見たおかげで曲の構造はある程度理解できたけど、初めて聴いた時の新鮮な驚きとか、何が起こってるか分からないゾクゾク感みたいなものを、この曲ではもう感じる事が出来ないんだなと思うと少し寂しい気持ちにもなった。 構造を分析したり、何度も同じ曲を聴いたりして、その曲の変わったフレーズや転調に慣れてしまうことで、初めて聴いた時の衝撃が薄れてしまうというのはとても残念なことだと思う。 だからこそ新しい刺激を求めてみんな色々な音楽や芸術作品に触れようとするんだろうけど。

耳がびっくりした曲その2

初めて聴いた時に転調の多さや調性の曖昧さが衝撃的だった曲を1つだけ貼ります。ACIDMANの名曲, “World Symphony”です。


ACIDMAN - World Symphony

よくまあこんな曲書けるよなという風には今でも思うけど、やっぱり曲の流れや調性の曖昧さに関しては初めて聴いた時ほどの衝撃はなくなっている。

知らないという事の強み

音楽に限らず、芸術関連の分野では「知らない」という事が必ずしもマイナスに働かない気がする。 この曲を聴いた時みたいな、「知らないがゆえに感じる事ができる新鮮な驚き」のようなものは絶対に存在する。 「感性が殺されるから音楽理論を学ばない」とかいう人を時々見かけるが、あながち間違いとも言い切れないとは思う。 ただ既存の音楽理論で殺されてしまうような並外れた感性の持ち主なんてそうそういないはずだけど…

Miles Smiles

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and world

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