砂肝で家は建てられない

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飛光 (ACIDMAN)

Loop

Loop

ACIDMANとは

ACIDMAN初期の名曲。メジャー2ndアルバム"Loop"収録。

ACIDMANを知らない人のために伝えておくと、ギター&ボーカルの大木伸夫氏、ベース&アジテイター(観客の煽り役)の佐藤雅俊氏、ドラム&コーラスの浦山一悟氏によるスリーピースバンド。

ベーシストの佐藤雅俊氏(通称サトマ)が好きすぎて家で動き方をこっそり練習するくらいにはファンです。

この人はスリーピースバンドのベーシストとしての一つの理想型だと思う。ベースフレーズの選び方や音が本当に素晴らしいし、ライブ中の動き方もかっこよくて視覚的にも映える。本当に天才だと思う。

 

ACIDMANを知ったきっかけ

初めてACIDMANを知ったのはディズニーのコンピレーションを友達から聴かされた時だったけど、そのとき流れていた"Colors of the wind”には本当に衝撃を受けた。

吐息多めに感じる歌声、めっちゃお洒落な和音、歌いまくるベース、腰の据わった独特のノリがあるドラムにいっぺんで虜になった。

その後家に帰ってすぐYouTubeを漁って聴いたのが”飛光”という曲。


ACIDMAN - 飛光

 

理系の香りあふれる名曲

まずイントロからもうかっこいい。ゴリゴリのベースが爆音で主張してくる。歌詞が意味不明でかっこいい。所々に歌詞が映し出されるPVがかっこいい。サトマ氏の服はお言葉ながらダサい。

ちなみにドラムの一悟氏は割と後ろノリのタイプみたいで、本人もそれに言及していたように思う(twitterとかで自分のノリを気にしているみたいなこと言ってなかったっけ?)。ただこの独特のノリが大好きな人は僕含め大量にいるはず。この曲もかなりスピード感のある曲なんだけど、そのスピード感に関しては確かにベースが先導しているように思う。別にドラムが悪いと言ってるわけではなくて。

 

緊張感のあるサビ

ただなんといってもこの曲の一番の魅力はサビだと思う。

コード進行としてはおそらくAbMaj7→Bb7/Ab→Gm7→Cmといった単純なものだけど、この部分はいつ聴いても焦燥感や緊張感みたいなものを感じてグッとくる。

叫ぶようなボーカルも好きなんだけど、僕がこの曲で一番好きなのがサビになった瞬間に急に高音域に上がってくるベース。

この上ずってくるベースのおかげで曲の緊張感・焦燥感がグッと増す。この盛り上がるんだけど緊張感が増すそのバランスが絶妙で、多分ここでベースの音が1オクターブ低かったらこの曲はここまで名曲になっていない気がする

 

他にも名曲たる理由があるんだろうけど

この緊張感というか格好良さには声の良さやメロディーの選び方もきっと関与しているんだろうけど、そこに関しては理由をはっきりとは説明できない。

メロディーとベースの関係が○度だと~みたいなのがあるのかも知れないけど、楽典をしっかりと学んでいないからよく分からない。

まあそんな方法論があったら世の中の音楽家たちは皆使いまくってるだろうし、結局良いメロディーに関しては天才のひらめきか地道な試行錯誤しかないんだろうなあ。

なぜこの曲が名曲と言われるのか、名曲だと思ったのか、この文章を見た人の意見を是非教えて欲しいです。

 

Loop

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