砂肝で家は建てられない

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Talassa (ペトロールズ)

Renaissance

Renaissance

 

初めて聴いた時はそこまでハマらなかったバンド

日本のオシャレロックバンド代表(?)であるペトロールズの曲。アルバム”Renaissance”収録。

もともと大学の後輩から教えてもらったバンドだったけど、最初はそこまで激ハマりしなかった。

初めて聴いたのは確か”ホロウェイ”だったかと思うけど、その時は「ふーん」位にしか思ってなかった。後々有名になってくるにつれて、自分も改めてハマったという感じ。

後輩の耳の早さに感心したし、なんというか自分のミーハーさが少し恥ずかしかった。

周りに影響されずに良いものを素直に良いと感じるのは本当に難しい。そして自分が今良いと思っているものが、周りに流されてそう感じているだけなのかを判断するのはもっと難しい気がする。

 

分析


PETROLZ Talassa

この曲は1種類のコード進行のループで大部分が出来ている。

曲の中盤くらいに一瞬だけドラマチックに和音が展開する場所(動画では1:36~2:14)があって、その後はまたループに戻って終了する。

あえて言うなら和音がドラマチックに動く場所がサビなんだろうけど、この曲でAメロとかサビとかをうんぬん言うのもアホらしい気がする。

 

コード進行は大まかには以下の通り。%は前の小節と同じコードを表している。

曲中の大部分:

|| Abm9 | % | B7 | % | C#m7 | % | DMaj7 | % ||

コードが動く部分:

|| GbMaj7 Cm7b5 | BMaj7#11 E7 | Bbm Ebm7 | Abm9 DMaj7 ||

(E7の後ろにB7#11的な和音が一瞬入ってる気も?音感が曖昧なのでよく分からん)

 

コードが動く部分での進行が本当に素晴らしい。

増4度のm7b5(曲中のCm7b5)から4度メジャー(BMaj7)に行く手法はよく使われるけど、使われるタイミングのせいなのか完全に意表を突かれた感じがした。

あとペトロールズは短6度のメジャーコード(DMaj7)を多用する印象。

 

コーラスを多用するスタイル

この人たちみたいにコーラスを多用するバンドが本当に好き。tricotとかもサウンドの特徴として変拍子がよく取り上げられるけど、個人的にはコーラスの美しさがグッとくるポイント。

バンドの演奏でコーラスをしなければいけなくなった時に、もし楽器とコーラスの両立がどうしても難しそうなら、よっぽど耳に残るフレーズでない限りはコーラスを優先している。

多分その方がバンドの演奏としてまとまる気がするんだけどどうなんだろう。

 

Renaissance

Renaissance